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『トータル・リコール』Total Recall 2012 [映画]

リコールと聞いて製造業の人は心臓が止まる思いをするだろう、英語辞書では「思い出す」だそうだ
だから安心してください。
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それほど昔では無いのにコラ感たっぷりのポスター
さて、今さらながらですがテレビで放映されたので、この機におさらい
『トータル・リコール』はフィリップ・K・ディック(Philip Kindred Dick, 1928年12月16日 - 1982年3月2日)(享年53歳)が1966年に発表した短編小説『追憶売ります』(We Can Remember It for You Wholesale)を元に映画化された作品です。
自作が映画化されているSF 作家は多くいますが、最も多く原作が映画化された作家はフィリップ・K・ディックではないでしょうか。
フィリップ・ディックの映画化で最も知られているのは、1982年の『ブレードランナー』「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を原作に、リドリー・スコット監督の「その後のSFを変えた」といわれるほどです。リドリー・スコットが「ブレードランナー」で表現したのは、ディストピアとしての荒廃したそう遠くない未来、カオスで陰湿で救われない市民。さすがに色褪せ感はありますが、未だに私が選ぶ映画の上位に入ります。ただし最近のリドリーは調子に乗り過ぎ
で、フィリップ・ディックの映画化作品は
1982年『ブレードランナー』
1990年『トータル・リコール』(アーノルド・シュワルツェネッガー主演、監督ポール・ヴァーホーヴェン、ロボコップも彼)
1996年『スクリーマーズ』
2001年『クローン』
2002年『マイノリティ・リポート』(トム・クルーズ主演、スティーヴン・スピルバーグ監督)
2003年『ペイチェック 消された記憶』(ベン・アフレック主演、ジョン・ウー監督)
2007年『NEXT -ネクスト-』(ニコラス・ケイジ主演)
2011年『アジャストメント』(マット・デイモン主演)
さらに2012年には『トータル・リコール』(コリン・ファレル主演のリメイク版)
大概見ているのですが、あらすじが思い出せない(´・ω・`)
で、
フィリップ・K・ディックの活動期間1950年代~1980年代とはクラーク、ハインライン、アシモフら「御三家」と被ります。
Arthur C. Clarke, Robert Heinlein, and Isaac Asimov were known as the " Big Three" of science fiction." wikipedia(英語版)御三家の英語訳が、the Big Three だそうです。
世界SF界のビッグスリー
アーサー・チャールズ・クラーク(Sir Arthur Charles Clarke、1917年12月 - 2008年3月)
---例の宇宙の旅シリーズ『2001年宇宙の旅』謎の物体「モノリス」HAL 9000 で『3001年終局への旅』
ロバート・アンスン・ハインライン(Robert Anson Heinlein、1907年7月 - 1988年5月)
---『宇宙の戦士』1959年で初めて「パワードスーツ」を登場させた、着る・乗るロボット、ガンダム大地に立つだ。
アイザック・アシモフ(Isaac Asimov、1920年1月 – 1992年4月)
---ロボット・人工知能の倫理規則(ロボット工学3原則)本当にそう言ったかどうかは知らんが。
ガンダムがSF かは諸説あり
映像化作品が圧倒的に多いものの御四家にならなかったのは、前述の通り近未来の荒廃ディストピアを描いたのに対して、” モノリス ”みたいな訳の分からない物(物でもない何か)を出されると、御三家を譲らざるを得ないといったところでしょう。ディックがドラッグに手を出したのも原因かもしれません、対して御三家は長命でした。ディックがドラッグってwiki に書いてありました。どうでもいいこと山の如し。すまん、読書家ぶっていますが太宰の「だ」の字も読んだことありません。太宰は「檸檬」だっけ?レモンのプレッシャーに負ける情弱な「レモン1個にはレモン1個分のビタミンC しか入っていない」、違うな梶井基次郎だ。今さら太宰は恥ずかしいので、井伏鱒二からでも。詳しくはハヤカワ文庫SF でもご参照いただきたい。SF 小説は底なし沼のように奥が深い深い
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53歳で亡くなったフィリップ・K・ディックは、1982年の『ブレードランナー』の完成を見ていません。そこで都市伝説が生まれます。例の” レプリカントが6人いる ”。それをいいことに「ブレードランナー」のバージョンは
1.リサーチ試写版(ワークプリント)
2.初期劇場公開版(オリジナル劇場公開版、US劇場公開版)
3.インターナショナル・バージョン(インターナショナル劇場公開版、完全版)
4.ディレクターズ・カット(最終版)
5.ファイナル・カット
6.幻の高画質の特撮シーン
単なる編集ミスだそうだ。以上wikipedia 情報。しかし、まるで投票券付CDですな。「荒廃・カオス・ディストピア・アンドロイド・有名SF作家原作・電気羊の夢・都市伝説」でオタク心を掴んで、さらにコレクションというオタクの習性を上手く商売に利用したことも、後のマーチャンダイズに大きな影響を与えました。原作は羊飼い、ただし電気羊。その羊飼いが火星から逃げたアンドロイドの賞金目当て、という話
さて
「トータル・リコール2012」はアーノルドが主役1990年『トータル・リコール』のリメイクに当たります。1990での名シーンが2012版でも映像化されています。正直に書きますと原作は読んでいません。
という訳で「トータル・リコール2012」が1990年「トータル・リコール」のオマージュなのか原作に忠実なのか知る由も無し。
1990年『トータル・リコール』もピアズ・アンソニイ作「トータル・リコール」1989年版なのです。いいのです何でも、映画が面白ければ
それで、ストーリーは、
未来では好みのDVDを脳内再生できると言った設定
1990年” 逝っちゃった "シュワちゃん
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対して2012
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ここで「今までのオレが見てたものは偽の記憶?」
フィリップ・K・ディックがいわゆるパラレルワールド、いうところの” 夢オチ "を初めて書いたのか。自分が突如何者か分からなくなる、現実崩壊。ここがディックの偉いところ。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」はもちろんディックより後の映画。映画としては先の1985年
体内に発信機が埋め込まれているようで、取り出します。痛そうです
2012では手のひらを自分で切って
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何やら引っ張り出す
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1990では鼻の穴から割り箸を突っ込んで” 尻子玉 "を引っ張り出します
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さすがのシュワちゃんもうっすらと涙目
1990での空港検査を通る例のシーン。黄色の服のオバサンに変装
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見破られて変装から姿を現します。CGなのか?多分マペットのパラパラ。結構斬新なシーン
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2012でも黄色の服のオバサン
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でも、黄色の服のオバサンではありません
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ところどころオマージュが知見できます
この「2012」で上手いなと思ったのが” 重力 ”を映像化したところ(ちゃんと映画レビューしますよ、小知恵をひけらかすだけの安いブログではありません)
” 無音 "で落ちていく。無重力=無音、ではないのですが、いいのです
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光ったと思ったら
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ドウゥン!車がベコッ!
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漫画でやったのがコレ
doumu.jpgチョ・サクケンがヤバめなので小さく
「トータル・リコール2012」の見どころは、それだけではないヨー
荒廃した未来、陰湿な世界、無国籍・カオス
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手前の女性がレプリカントに見える
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「リコール」とカタカナ
Total Recall 07.jpgあらやだ、スペルが” REKALL "
視聴者が感情移入できるのは、近未来のディストピアとしつつも、現在の大都会の裏側を見ているような感じがすることだろう。よりリアルに見せるため” 汚れた ”感、制作サイドはそれを意図してて映像化しているのではないかな
おまけ。” 偽記憶 ”での妻ローリー 役のケイト・ベッキンセイル
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映画「アンダーワールド」Underworld 2003年
underworld.jpgカッコイイ
吸血鬼 vs 狼男といったチャチなストーリーですが、アクション映画として映像が良い。
” 古き時代のゴシックの世界観を出すため、画面全体の色調をブルーに統一し、主要キャストをあえてイギリス人俳優のみでキャスティングしている。" wikiより。「トータル・リコール2012」の陰湿感が似ている。当たり!「トータル・リコール2012」と「アンダーワールド」は同じ監督レン・ワイズマン。
「アンダーワールド」が縁でケイト・ベッキンセイルと結婚します。つまり自分の映画「トータル・リコール2012」に奥さんが出てる
コリン・ファレルのファンの人すまん。
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PG12 なのはコレか?
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2012 でもしっかりオマージュ
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眉毛でも、オッパイでも無い壮大なオチを思いついたのですが忘れてしまった、、
サイエンス・フィクションだったのだろうか?

※不定期連載こころのコラム「お猿様の名前」
どこから煙が上がって炎上したか分かりませんが、高崎山動物園がイギリス大使館に問い合わせたのは確からしい。ところが、お猿様以前に犬の名前に成り下がったイギリス王家の名前があります。それは
ジョン
「ジョンお座り」、「ワン!」
ジョン(John, 1167年12月24日 - 1216年10月18日または10月19日)第3代イングランド王。通称「失地王」←こっちでピンと来た人が多いのでは
John_of_England_(John_Lackland).jpgwiki より
歴史的には” マグナ・カルタ "という反省文(はんせいぶん)を書かされた王様です。マグナ・カルタ が後世に与えた影響はデカいが長くなるので割愛。現存する4通の内、判読できる1通があるソールズベリー聖堂は2013年12月に行って見てきた(写真撮影はできない)例のストーン・ヘンジの近く
そのジョンが何をやらかしたのかは映画「アイアンクラッド」を見るべし
ポスターからして渋い
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ジョン王(ポール・ジアマッティPaul Giamatti)
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非常に良くできた映画、超リアル、全くもってスキが無い、歴史考証も不自然では無い、もちろん脚本、カットも良い。
でもなぜだか5ポイントで2.5ポイントと評価が低い

良い映画かと思いますが、この映画は全ての人にはお勧めできない、それは中世の暗黒時代そのもの超リアル、、
つまり” グロい ”、増して歴史考証ができているのでそれ以上かも。
切ったり血が出たり〇〇ったり、、(´・ω・`)、、 かくも人とは、戦争とは残酷だ
ポール・ジアマッティと「アイアンクラッド」の監督ジョナサン・イングリッシュは、映画『シューテムアップ』つながり。「シューテムアップ」も面白い映画です
『アメイジング・スパイダーマン2』ではライノ役
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スパイダーマンは見たはずなのに全くもって思い出せない。原作コミックでは重要なキャラクターなのに映画ではチョイ出。ちなみにヒロインは「バードマン」のエマ・ストーン

※さらに追記(延々と縦スクロールさせる長いだけの記事で恐縮です)
「スター・ウォーズ エピソードⅦフォース大地に立つ」のポスターが公開されました
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何かコラ感と思ったら、左下に” MTV News "とあります
多分こっちが本物
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ヒロイン” レイ ” がレイア姫とソロ(専任捜査官ブレードランナーのデッカード刑事ね)の子供らしい

ほとんど私のメモ書きのようで恐縮(´・ω・`)

天才バカヴォン~蘇るフランダースの犬~ バカボンのリメイク!トラウマ憤死もの
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” 鷹の爪団 "なのだ



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