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Canard rôtir a l'Orange 鴨のロースト・オレンジソース [料理]

ルイ・ジャド コルトン・プジェ 2004 を開けます。4月にCDGパリ・シャルル・ド・ゴール空港のDuty Free で慈善事業のつもりで買ってきました。正直に書くと「日本で買うより安いですよ、お客さん」とだまされた。ビンテージにもよります。良い年と悪い年の差が5,000円以上。2004年は、この100年稀に見る最悪の年この10年、ブルゴーニュの赤は特に恵まれない年。覚えておきましょう、ブルゴーニュは2005年、2009年、2010年。
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Corton Pougets Grand Cru 2004 Louis Jadot

ブルゴーニュの赤といえば鴨。鴨をローストし、オレンジソースでいただきます。

まずはモエで乾杯。イチゴを飾ってみました。
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ソースを作ります。オレンジ4か5個用意します。残念ながら拙宅にはオレンジが2個しかなかったので、足りない分はオレンジジュースで代用します。オレンジは仏前から拝借しました。
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そのオレンジジュースはポンジュース

400ccを50ccまで煮詰めます。モエ飲みながら。
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オレンジジュースを煮ると灰汁が出ますが、かまいません。銅鍋でもいいのですが、使い慣れたアルミの雪平。
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ソースの決め手になるのはグラン・マルニエGrand Marnier をソースに加えます。オレンジ・リキュールです。クレープシュゼットと言えば有名ですね。量は好きなだけ。50ccが目安かな。
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艶と粘度を出すため、バター少々、小麦粉パラパラっと加えます。酸味の角が取れてまろやかなソース。
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煮詰まってくると一気に量が減ってくるので、要注意です。ソースらしくなったら、できあがり。

鴨の胸肉は国産を使いました。100g700円のを半身で500g。常温に戻して塩と胡椒をしっかりして、フライパンで身側から強火で焼いて焦げ目がついたら、返して皮目を焼きます。生肉の絵はグロイので載せません。皮目を焼くために返したらアルミホイルを被せて、弱火で30分焼きます。オーブンなんかいりません。焼いているときに出てきた、油分は雑味になるので、キッチンペーパーで吸い取ります。
付け合わせはポアロネギが鴨には最高の組み合わせです。鴨ネギですね。が、切らしていたので冷蔵庫にあったブロッコリーを。ちゃんと水から茹でて、バターを少し加え照りを出します。

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鴨を豪快に Flambé フランベ。もちろんグラン・マルニエGrand Marnierで。アルコール40度なので鴨の油と合わさって豪快に火が上がります。火災に注意してください。写真が違う?当たり前です、フランベしながら写真なんか撮れません。オレンジの香りと鴨の脂が焼ける匂い、何とも表現できない。
注)良い子はフランベをマネしないでください。フランベするときは大人と一緒にやりましょう。

はい、できあがり。1人分。火の通りがうまくいきました。
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その他、大勢分の皿。
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あーおいしい。鴨とオレンジソース。チキンとは違う旨味と食感、あと鴨の脂身っておいしいね。塩気と甘いオレンジソース。考えた人は偉いな。

さてルイ・ジャド コルトン・プジェ 2004は、ガッカリ。買った値段を思い出すとさらにガッカリ。ガッカリ過ぎて味忘れた。口に含んだらタンニンだけが残った。ブルゴーニュだけどデキャンタしたろうかと思った、何か味が変わるかなと。ルイ・ジャドは大概、外さないんだけどな。海外でワインは買わないことにしました。国内でルイ・ジャド見かけたら買います。リベンジです。


どうしょう、残ったグラン・マルニエ1本。焼きそばでもフランベに使うよ。
デパートや成城石井で50mlや300mlが売ってました。(´・ω・`)。で、瓶1本のグラン・マルニエがあるので、しゃーないので、ロックで飲んだら効くね。二日酔いになりましたよ。

そうそう、オレンジソース作るのが面倒だったらマーマレードで代用できるよ。オレンジジュースでのばして、グラン・マルニエの代わりにブランデーか何か加えて少し温めればOK。フランベにもブランデー使ってね。火が出るから気を付けてね。

私事で恐縮ですが、この何年、味覚がありませんでした。唾液も出ないので食感も変わってしまった。幸い嗅覚は残った。嗅覚を頼っての食事。ゴムを噛んでいる。ゴムは噛んだことがあるので味はする。じゃあ、砂を食べている。砂は食べたことは無い。食欲も減って痩せた。
味の記憶が抜けていってしまう。同じようにワインも日本酒もウィスキーの味も。時間をかけて作った財産を失っていく。お金には代えられない財産。やるせない、とでもいうのだろうか。
何がきっかけだったか、いつからかは思い出せない。ようやく味が戻ってきた。美味しいものを食べることは幸せなこと。焼き肉屋で、噛めば噛むほどおいしい上ホルモンを食べて、リオハ飲んで、そう思った。
そして、今は分かるルイ・ジャド コルトン・プジェ 2004 は不味い。

脳の大脳辺縁系に残された香りの跡を頼りに、味の記憶を辿る旅を、私は今日も続ける。五感のうち、嗅覚だけが脳に直結している。同じ大脳辺縁系は感情を司る。匂いによって失った記憶が感動となって体現されるわけだ。


へー2009年が¥ 9,655ねー、当たり年だから。2004年だと5,700円で売っています
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Ryra

記事が500になったら何かお祝いしましょう。
by Ryra (2014-05-29 07:23) 

umashi2015

初めまして。突然のご連絡を失礼致します。

私、HUNTERS株式会社の永田と申します。

すてきなグルメ写真がありましたので、ご連絡いたしました。

この度、グルメブロガーさんをご紹介するグルメ情報サイト

「umashi」を公開することとなりました。

貴ブログは、数あるグルメブログの中でも記事の内容が心に残るものでした。
ぜひ当サイトに掲載させて頂きたいのですが、いかがでしょうか?
(記事の内容をそのまま掲載し、ブログへのリンクを貼らせていただきます。)

まだテスト段階ですが、
http://umashi.jp/
こちらのサイトでございます。


掲載を了承して下さるならば、お手数ですが
こちらのコメント欄か、私のブログのコメント欄にご返信していただけると幸いです。

またお知り合いのグルメブロガー様で掲載しても大丈夫という方がいらっしゃいましたら是非ご紹介下さい。

貴ブログの発展を心よりお祈りしております。


HUNTERS株式会社 永田
mail:info@hunters.co.jp
【長文失礼致します。】
by umashi2015 (2015-06-29 23:03) 

I Had A Good Time

幣ブログを読んでいただきましてありがとうございます
ご依頼の件、リンクは構いませんが記事の掲載は遠慮させてください
幣ブログは人様にグルメを紹介できるような内容ではございません
どちらかといえば反社会的です
何卒ご理解の程、よろしくお願いいたします
貴社の発展を心よりお祈りしております
by I Had A Good Time (2015-07-02 19:27) 

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