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L'Ultima Cena 最後の晩餐は悲しい絵 [イタリア]

レオナルド・ダ・ヴィンチの傑作「最後の晩餐」は悲しい絵でした
世界遺産であり、あまりにも有名。最後の晩餐の様子を、独特の構図と描かれている人物によって表現した作品。と、それだけの知識で観光のつもりで訪れました。
しかし、違うのです。

絵の内容は、キリストが自分の「死」という人生で最も重大な運命を、自分を慕う弟子たち、大切な人たちに伝える場面なのです。惜別の絵なのです。

12人の使徒が3人一組で描かれています。嘆く人たち、キリストに詰め寄る人たち、驚く人たち、混乱する人たち。どうしても、キリストの死を受け入れることができない。それぞれの苦悩を、表情や体勢、仕草で表現されています。
また、レオナルド・ダ・ヴィンチはこの絵を、極端な遠近法を用いて、背景に窓を描いています。この時代のキリスト像には後光が描かれるのが普通ですが、後ろの窓から差し込む光が、自然とキリストおよび12人の使徒の後光となって表現されています。

ユダが銀30枚で裏切ったとか、パンと赤ワインがキリストの体を表すどうのは無駄知識です。

ミラノ中央駅からだと、地下鉄のM2線Centre駅から約15分、Cadorma駅で下車。そこから道に迷わなければ、歩いて10分程度。ええ、もちろん迷いました。Cadorma駅がミラノ北駅に面して騒然としていて、どっちに向かって歩けば分からない。
Chiesa di Santa Maria delle Grazie サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会
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間違って、教会の中に入ってしまいました。中では、神父様たちが朝のお祈りをしていました。アホ面下げた観光客が失礼しました。
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教会の中庭はきれいです。
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祈祷やミサが無ければ入っていいと思います。
「最後の晩餐」は博物館として、道沿いに、教会の隣に入り口、受付があります。私は朝の3組目の8時45分。
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予約票を渡して、チケットと交換してもらいます。この時、オーディオガイドも貰います。てっきり、入場してから、オーディオガイドが渡されるかと思っていましたが違います。後から係の人が、「シニョール・チョウナンハニモツ」と追いかけて来てくれました。
待合室
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きっちり25人しか入れません。エアロックみたいな部屋を2回通ります。
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エアロックで空調の調節をしているのでしょうか。フレスコ画は描いたと同時に劣化が始まると言われています。特に「最後の晩餐」は、元は食堂の壁に描かれたので湯気や煤、また倉庫として使われたり、爆撃されたり、適当に修復されたりして、現状状態の保存に気を使っているのでしょう。25人入れ替えも、人の呼気とか温度変化から絵を守るためなのでしょうか。
20分の鑑賞後、博物館から出されます。「最後の晩餐」の反対側には、キリストの架刑の絵が描かれていました。
出口。ここでオーディオガイドを返却します。係の人が申し訳なさそうにしていました。大丈夫ですよ。
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ミュージアムショップ
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外に出ます
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