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インサイド・ヘッド Inside Out [映画]

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日本人はいつもニコニコ、しかし本音を言わない、と。「恥の文化」と揶揄されましたが、本当は自分の心を表現する言葉を持っていないからだと思います。
この映画は人間の感情を題材としたアニメ映画。原題の"Inside Out"は「裏返し」で、邦題の「インサイド・ヘッド」は外れている。まあしかたがない。英文法では Inside the head. になるはずだがどうでもよろしい。
さて二日酔いである。私は飲んだ次の日はすごく落ち込む。なぜだかわからない。だったら飲むな、おっしゃる通り。
11歳の少女ライリーの頭の中に存在する5つの感情たち…ヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、そしてカナシミ。
Riley.jpgライリー
ライリーの誕生や成長と共に生まれた彼らは、彼女を守り幸せにするために日々奮闘。だが、ライリーを悲しませることしかできない「カナシミ」の役割だけは、大きな謎に包まれていた。
ある日、ライリーは父親の仕事の都合(新会社を作るため)で生まれ育ったミネソタの田舎町を離れ、慣れない大都会サンフランシスコへ引っ越す。不安定なライリーの心は感情たちにも大事件を巻き起こし、ライリーの思い出が詰まった"思い出ボール"に触れようとしたカナシミと、それを止めようとしたヨロコビがボールを吸い込むチューブへ吸い込まれて、頭の中の司令部から消えてしまう。
2つの大切な感情を失ったライリーは危機的な状態になり、このままでは心が壊れてしまう。はたして感情たちは、ライリーを救うことができるのだろうか?
そして、カナシミに隠された、驚くべき「秘密」とは…?
このwikipedia「この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。」と書いてありましたが、私は良く書けてる思います。
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5つの感情。そういう私も「5つの感情」と問われると指を折りながら数えないと、全て諳んじることが出きない。それだけ自分の気持ちに無関心なのかもしれない。自分の気持を口にするのは前述の通り「恥」と書いたように、気持ちを吐き出すには抵抗がある。人を傷付けるのはイヤだし、自分の弱さを晒したくない。しかしどうだろう、こんな人間が人の気持を理解できるだろうか?
「感情」はその人の価値観を作り、人格を形成する。この映画は映像(映画だから)を使って分かりやすく表現されている。しかし、この映画はまじめに観ると、とても難しい。いちいち自分とライリーとヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、カナシミと重ねてしまうから。
"思い出ボール"は記憶。記憶は5つの感情、ヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、カナシミに紐づけられている。楽しかった、つまらなかった、、から思い出せるのだ。そして新しい記憶「思い出」を作るには、残念なことに何かを捨てなければならない。単に記憶容量の問題で有ったり、新しい自分になるには古い自分を捨てなければならない。
「カナシミ」悲しみはなぜあるの?こんなネガティブな感情。この映画でも「カナシミ」がウザい、イライラする。しかし悲しみにも意味がある。5つの感情はライリー、または私たちを守り幸せにするために日々奮闘している。「悲しみ」も私たちを守る感情なのだ。「悲しみ」が心に湧く意味が知りたければ映画を見てください。
自分の気持と対峙できない人にはこの映画を勧めない。対峙とは大げさだな。心に何か引っかかってると感じている人は見たらいいと思う。そもそも人の気持を考えない人はこの映画を見ないだろうが。

ビンボン(Bing Bong) ライリーが幼い頃に作り上げた空想上の友達。
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あなたが、あなたなのはビンボンのおかげ。感情はあなたを助け、前へと背中を押してくれる。ビンボンは自分を犠牲にして背中を押すのだ。そしてビンボンは知らないうちに、気付かないうちに記憶から消えている(ここで泣いた)
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これは似てるけどインドの神様。厄除けらしい

なぜ飲んだ次の日は落ち込むのだろう?新しい”楽しかった”という記憶を追加するために、他の何かの記憶を捨てたからだろうか?飲んで覚えていないのは多分、そのせいなんだろう。

映画の冒頭、ドリカムの曲と知らない家族のフォトブックを見せられますが、ガマンして差し上げましょうと私の寛大で慈悲深い心が申しております。
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